■ 持続可能な生産と消費のために
「たべること」は「いきること」。
「食べること」は私たちが健康に生きていくために欠かすことができない「大切」な営みです。食べることの大切さや食文化、食べ物の成り立ちを生産者と交流しながら次世代へ伝えていくことを目指して、食育「たべる、たいせつ」を広げています。
食について学び、生きる力を育みましょう。
食べてほくほく!心もホクホク! 九重栗かぼちゃ
協力:農事組合法人 房総食料センター
https://www.boso.or.jp/
栗のようにほくほくとした食感がおいしいと評判で、コープデリセンターでもおすすめしている九重栗(くじゅうくり)かぼちゃ。(農)房総食料センターの生産者 八木晃一(やぎこういち)さん、晴美(はるみ)さん夫妻を訪ね、かぼちゃ愛たっぷりのお話を伺いました。
八木 晃一さん(右)と晴美さん
自分の子どものように手間と愛情をかけて大事に育てています
農業をはじめて23年。「次世代に農業を残していきたい。自分の作った野菜を食べて喜んでもらいたいと思い、父から引き継ぎました」という八木晃一さん。かぼちゃづくりの魅力について「土の中で育つニンジンなどと違い、種まきから収穫までの様子が目で見てわかるのでとても面白いです。かぼちゃの花が咲くと早朝の5時から9時の間に雄花の花粉を雌しべにつけていく『花合わせ』をします。確実に実をつけるための大切な作業です。成長してかぼちゃの実がげんこつ大くらいになると、病気や日焼けから守る対策をします。皮が薄くとてもデリケートなので、太陽の光で日焼けしないように葉を大きく育て、実を守ります。まるで自分の子どものようで収穫までは目が離せません。手間はかかりますが、かけた分おいしく育ってくれるのでやりがいがあります」と話します。
『花合わせ』の様子
大きな葉の下で、かぼちゃの実がすくすくと育ちます
かぼちゃの実の下にマットを敷き、腐敗や泥はね防止をします
生産者同士でコミュニケーションをとり合い、おいしいかぼちゃをお届けしたい
晃一さんは「かぼちゃづくりは10年くらい前から始めました。その頃は、ここの地域にはかぼちゃの生産者はいなかったのですが、徐々に若手の生産者も増えました。今はSNSを活用して成長過程の写真を見せ合って情報交換をしたり、定期的にお互いの畑を回って生育状態を観察したり、組合員の皆さんにおいしいかぼちゃを届けられるよう生産者同士でコミュニケーションをとり合っています」と話します。
九重栗かぼちゃの煮物のポイント
晴美さんから「朝、切ったかぼちゃに砂糖をまぶしておくと、夕方にはかぼちゃから水分が出てきます。それにしょうゆ、砂糖、塩少々などを加えて煮ます。水は使いません。用途によって砂糖の種類を変えてみてもいいですよ!」と教えてくださいました。2歳の息子さんも大好きで、ばくばく食べるそうです。
組合員の皆さんへのメッセージ
そして組合員の皆さんに向けておふたりからメッセージをいただきました。「組合員の皆さんからの注文が増えていると聞くと、それに応えたいという思いでかぼちゃを育てています。私たちが作った自慢の九重栗かぼちゃは、ほくほく食感で皮までやわらかいので多くの組合員の皆さんにおいしく食べてほしいです!」
八木さん一家「手づくりの“かぼちゃの帽子”をかぶってハイポーズ!」