■ 持続可能な生産と消費のために
「たべること」は「生きること」。
私たちが健康に生きていくために欠かすことができない「たいせつ」な営みです。食べることの大切さや食文化、食べ物の成り立ちを生産者と交流しながら次世代へ伝えていくことを目指して、食育「たべる、たいせつ」を広げています。
食について学び、生きる力を育みましょう。
千葉県は全国でも有名な野菜の大産地!温暖な気候を利用してたくさんの野菜が生産されています。今回は、ゴボウ生産者の高山
農作物づくりに恵まれた環境
千葉県の北東部にある香取市の佐原地域は、温暖な気候と水はけのよい火山灰で農作物づくりに恵まれた環境です。特に火山灰土はキメが細かく上質な土で、野菜の表面に傷がつきにくく、ゴボウ栽培に適した土壌です。私がこの佐原地域で農業を始めて18年、ゴボウの栽培は先代から引き継いで20年以上になります。
真っ直ぐスクスク育つために
育てているゴボウは「柳川理想」という品種で、香りが良く白くて柔らかいのが特長です。独特な香りや味を好んでくれる組合員さんからも「佐原のゴボウは柔らかくて食べやすく、どんな料理にも合うのでいつも利用しています」とうれしい声をいただきます。
ゴボウは生育期間が長く肥沃な畑を好むので、たい肥をしっかり入れています。土の中でスクスクと真っ直ぐに育つよう専用の農機具で畑を2メートル以上掘ってふかふかに耕し、ゴボウに合わせた土作りを行っています。このように種をまくまでの準備をしっかりすることが大切です。ゴボウは5月に種をまき9月頃まで生育させて、翌年の3月にかけて収穫していきます。最近は病虫害の被害が多く収穫量が減る時もあり苦労しています。でもりっぱに育ったゴボウを見ると「今年も頑張ったな」とホッとします。組合員さんの要望があるかぎり、良質なゴボウを作り続けようと日々努力しています。
女性パワーで農業をより楽しくしようと佐原農産物供給センターの女性メンバー数人で結成した「農め~くくらぶ」では、手軽においしく食べられる野菜のレシピの開発などを手がけています。
「ゴボウは泥を洗い皮を包丁の背でこそげ取るだけで大丈夫。ゴボウの香りとうま味は皮の近くに多く含まれているので、あまり削り取らないようにしましょう。水にさらすと茶色い水が出ますが、それはポリフェノール類です。水に長くさらすと、うま味も出てしまうので、サッとさらす程度にしましょう」と朝日さん。
「ゴボウは和風や洋風、おやつにもなるんですよ!」と古川さん。
朝日さんと古川さんには、ゴボウの料理もご紹介いただきました。
お二人が考案された「ゴボウと豚肉のトマト煮」「ゴボウのココアケーキ」「ゴボウとインゲンのつゆの素炒め」「ゴボウの梅おかか和え」4品のレシピは、以下のPDF「ちばインフォメーション3月7号」でご覧いただけます。