Message理事長メッセージ
コープデリ生活協同組合連合会
理事長土屋 敏夫

コープデリグループの事業と活動に対する皆さまのご協力、ご支援に心より御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症は感染拡大を繰り返し、私たちのくらしは今も翻弄され続けています。このコロナ禍で、あらためて私たちのくらしが世界中の人々の営みと密接に結びつき支えられていることを実感することになりました。
世界的な生産・物流の遅延による食料や資材の供給不足、急激な価格上昇は、多発する自然災害や国際的な緊張による供給システムの脆弱さに追い打ちをかけています。
また、私たちが享受し続けたきた現在の消費社会が、地球資源を浪費し自然環境に回復不能なレベルまでに負荷をかけ、食料システム問題や生物多様性、貧困と格差の拡大、人権問題などの社会的な課題をも内包して、後のない厳しい事態に至っています。
こうした中、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、多くの命とくらしを踏みにじり、高まる軍事的緊張により、国際社会は深刻な危機に直面することとなりました。世界は冷戦後最も危うい時代に突入したと認識しなければなりません。戦争による惨禍はもとより、その環境破壊は、私たちの地球の未来にとっても最も忌むべきものであることは明白です。平和に向けた国際社会の最大限の努力が強く望まれます。
コープデリグループでは、昨年7月に「コープデリグループのSDGs重点課題~2030年までの長期目標と中期方針~」を策定しました。生協の事業と活動の過程で生じる環境負荷の低減に努めるとともに、2022年度は「未来へつなごう」のスローガンの下、事業活動とくらしのあり方を見つめながら、持続可能な未来にむけて、新たな社会システムづくりのために、消費者の組織として、また事業者として、積極的な役割を果たしていきたいと思います。
コープデリグループは、今後とも消費者・組合員の輪を広げ、地域の皆さま、生産者・取引先の皆さま、行政、他団体の皆さまとの連携を強め、持続可能な社会づくりの取り組みを進めてまいります。