■ 持続可能な生産と消費のために
「たべること」は「いきること」。
「食べること」は私たちが健康に生きていくために欠かすことができない「大切」な営みです。
食べることの大切さや食文化、食べ物の成り立ちを生産者と交流しながら
次世代へ伝えていくことを目指して、食育「たべる、たいせつ」を広げています。
食について学び、生きる力を育みましょう。

まるごと全部おいしく食べて! 柏の小かぶ 生産量は全国1位
協力:JAちば東葛・JA全農ちば
千葉県柏市の小かぶは生産量が全国1位。甘くみずみずしい小かぶは、生でサラダや漬物にしてもよし、寒い時期には温かいスープなどで煮込んでもよし、そして葉も炒めたり味噌汁に入れたりと、余すことなくおいしく食べることができる野菜です。今回はJAちば東葛の生産者の江口 武(えぐち たけし)さんにお話を伺いました。


江口さんは就農30年のベテラン
代々作られている、白くてツヤツヤの柏の小かぶ
小かぶの生産地として有名な柏市豊四季にある江口さんの畑を訪れたのは1月中旬。住宅街の中を進むとパっと視界が広がり、広大な小かぶ畑が現れました。畑には寒さを防ぐ小さなビニールのトンネルがずらりと並んでいます。その中で葉は青々と育ち、土の中から白い顔を出した小かぶが収穫時期を待っていました。「わが家は代々小かぶを栽培しています。気温が高いと葉に害虫がつきやすいのですが、最近は夏でなくても気温が高い時期が多いので年間を通して畑の見回りは欠かせません。また気温の低い時期は寒さから守るために畑にビニールのトンネルをかけて霜よけや保温対策をしています。子どものめんどうを見ているように手をかけて育てています。収獲したら大きさを選別し、機械できれいに洗い白くてツヤツヤの肌にして送り出します。新鮮な小かぶをおいしく食べていただけるとうれしいです」と江口さん。

冬の小かぶ畑

ビニールのトンネルの中ですくすく育つ小かぶ

寒さの中、丸い顔を出して頑張ってます

収穫した、たくさんの小かぶたち

かぶの大きさを分別

水のシャワーを浴びて出荷の準備
組合員の皆さんへのメッセージ

春先に向けて収穫する小かぶは冬の寒い時期に土の中で育つので甘みもあり、これからますますおいしくなります。私は、かぶ本来の甘みが感じられる生で食べるのが一番好きですが、味には自信を持って育てているので、いろいろな調理方法で食べてみてください。
保存方法
・白い玉の部分と葉を切り離し、別々にラップで包み冷蔵庫で保存。
豆知識
・柏市の小かぶの歴史は大正時代にさかのぼり、東京の漬物として需要があり、開墾地であっ
た柏市豊四季地区の作物として定着したと伝えられています。
出典:千葉県ホームページより