■ 持続可能な生産と消費のために
「たべること」は「いきること」。
「食べること」は私たちが健康に生きていくために欠かすことができない「大切」な営みです。
コープみらいは、食べることの大切さや食文化、食べ物の成り立ちを生産者と交流しながら
次世代へ伝えていくことを目指して、食育「たべる、たいせつ」を広げています。
食について学び、生きる力を育みましょう。

夏 季節を味わおう オクラ
暑~い日にはネバネバパワーで元気に!
協力:(農)房総食料センター
千葉県は全国でも有名な野菜の産地! 温暖な気候に恵まれ多くの野菜が生産されています。
「ちばべじレポート」では千葉県の生産者の自慢の野菜について、こだわりや思いをレポートし紹介します。
今回は、オクラを栽培している(農)房総食料センターの生産者、栗田 康雄(くりた やすお)さんを訪ねました。

ネバネバとしたぬめりの成分が胃の粘膜を保護します
薄クリーム色の花が咲いた後には、うぶ毛に覆われた鮮やかな緑色のオクラの実がなります。
生産者の栗田さん
成長が早いオクラ 毎日が収穫!
5月に栗田さんを訪ねると、オクラの種まきの真っ最中。
「今、栽培しているオクラはやわらかくて食べやすい品種なんですよ。オクラの成長は早くて、種をまいて3日くらいで芽が出てきます。それからぐんぐんと成長し、最終的には2m近くに育ちます。7月中旬から花が咲き始め8月初旬からは毎日のように咲きます。咲いた花がほとんど実になるので、花の数でいつ、どれくらい収穫できるのか目安にしています。花がしぼむと真ん中の部分が少しずつ大きくなって実になります。収穫は全て手作業。毎日収穫しても間に合わないくらい忙しい状態が9月の終わりまで続くんです。大変ですが、皆さんにおいしく食べてもらうために毎日頑張っています」と話してくれました。
オクラの種から小さな芽が。これを畑にまいていきます
発芽不良に備えるため3粒ずつまきます
5月 種まきの様子
7月~9月収穫期 成長し、葉に覆われた畑には、たくさんの実がなっています
「楽しい」が原動力! 栗田さんの農業への思い
「オクラの栽培は、10年くらいになります。オクラのほかにも、長ネギやピーマン、レタス、トウモロコシ、ブロッコリーなども作っていて、年間を通して野菜が収穫できるように計画を立てています。新しい品種を栽培したり、野菜に適した肥料を試したり、チャレンジすることが大好きなんです。赤や白のオクラも作ったことがあるんですよ。1年を通して忙しいですが、私自身楽しんで農業をしてます!」と、笑顔いっぱいの栗田さんでした。
私のおすすめの食べ方は、ゆでたオクラをそのまま唐辛子みそにつけて食べること。おいしいですよ!
組合員の皆さんへのメッセージ
物価高で生活も大変ですが、食べていかないと生きていけません。私たちは皆さんに喜んで野菜を食べていただくために、味にこだわり一生懸命育てています。オクラは「ネバネバのパワー」で食欲も出でるので、暑い夏にぴったりの野菜です。いろいろな料理で食べてみてください。
豆知識
●下処理
オクラは包丁でヘタを切り落とし、面取りするように周りのガクも取り除く。
その後塩をまぶしてまな板の上でコロコロと転がしたり指でこすったりして表面のうぶ毛
をとり滑らかにする。
●保存
*オクラは低温に弱く、買ってきたらすぐ食べるのが一番。
*冷蔵庫で保存する場合は、ポリ袋などに入れて野菜室で保存。
*かためにゆで用途に応じて刻み、ラップに包んで冷凍保存。