■ 持続可能な生産と消費のために

  • 12.つくる責任つかう責任
2024/10/03

【食育】千葉県の生産者が育てた自慢の野菜を紹介!ブロッコリー

「たべること」は「いきること」。

「食べること」は私たちが健康に生きていくために欠かすことができない「大切」な営みです。
食べることの大切さや食文化、食べ物の成り立ちを生産者と交流しながら
次世代へ伝えていくことを目指して、食育「たべる、たいせつ」を広げています。
食について学び、生きる力を育みましょう。

食べて未来へつなごう 日本の野菜

旬をいただきま~す!! 食卓に彩りを添える ブロッコリー

協力:農事組合法人 佐原農産物供給センター

http://www.sawara-c.or.jp/

ゆでると鮮やかな緑色になり、おかずにも付け合わせにも、お弁当やサラダの彩りにも欠かせない大人気のブロッコリー。秋から冬にかけ、まさに旬を迎える野菜です。

(農)佐原農産物供給センターの生産者 松山まつやまあらたさんにお話を伺いました。

ブロッコリーの特徴 キャベツと同じアブラナ科(共通点は花が黄色いこと!)、私たちが主に食べているのはつぼみ(花蕾(からい))の部分、1株に1つずつ大きな花蕾をつける、濃い緑色の花蕾が密集し、固くひきしまって真ん中がこんもりと盛り上がっているものがおいしい、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素が多く含まれているといわれている
松山 新さんの写真

松山 新さん「冬のブロッコリーは甘味、うま味が増しておいしいですよ」

約20年前に農家を営むおじさんの手伝いをするため神戸から千葉に。農作物を育てることに魅せられ、農業を継ぎました。
現在、東京ドームくらいの面積の土地に畑とハウスを持ち、葉物を中心に10種類ほどの野菜を作っています。

ブロッコリーを収穫するまで こだわりと工夫

■定植~生育

8月にハウスで苗を育て9月に定植。大雨で植えた苗が倒れないよう土寄せをします。

ハウスで育つブロッコリーの苗の写真

ハウスで育つブロッコリーの苗たち。もうすぐ畑へ

雨対策に土寄せしたブロッコリー畑の写真

取材時は9月はじめ。雨対策に土寄せしたブロッコリー畑

畑を見回る松山 新さんの写真

生育中はヨトウムシやチョウチョも大敵。こまめに畑の様子を見守ります

■収穫

定植後90~120日で収穫の時期を迎え、花蕾が最適なサイズに成長したものから順に、1株ずつ手作業で丁寧に刈り取ります。収穫後はさらに選別して形を整えてから出荷します。

収穫間近の畑の写真

収穫間近の畑。収穫作業は4~5人で行います

収穫どきのブロッコリーの写真

1株10~15センチが収穫の目安!

組合員の皆さんへのメッセージ

夏の猛暑にも負けずブロッコリーは生命力にあふれ、ぐんぐん育っています。ブロッコリーは花蕾も茎も葉も食べられますので、私たちが丹精込めて作ったブロッコリーを余すところなくおいしく召し上がってください!

お話をする松山さんの話

松山さんおすすめのおいしい食べ方は?「ブロッコリーは蒸すか茹でてマヨネーズをつけて食べるのが一番ですね」とのことでした

豆知識

●寒い時期に花蕾の表面が紫色になることもありますが、これはブロッコリーが凍らないよう身を守るために糖を作り、天然の色素であるアントシアニン(ポリフェノールの一種)という色素が合成されるからで、食味には問題ありません。

●新鮮なブロッコリーは水をはじきます。これは病気や水分の蒸発を防いだりするブルームと呼ばれる天然のロウ物質をブロッコリー自身が作り出しているからです。

●調理をする前に、花蕾の中に土ぼこりがついていることもあるので房ごとに切って茎側から多めの水で洗い流してください。

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