■ 持続可能な生産と消費のために

  • 12.つくる責任つかう責任
2024/02/08

【食育】千葉県の生産者が育てた自慢の野菜を紹介!(6)ながねぎ(土付)

「たべること」は「いきること」。
「食べること」は私たちが健康に生きていくために欠かすことができない「大切」な営みです。食べることの大切さや食文化、食べ物の成り立ちを生産者と交流しながら次世代へ伝えていくことを目指して、食育「たべる、たいせつ」を広げています。
食について学び、生きる力を育みましょう。

今が旬 増田さんの ながねぎ(土付)で 冷えた季節を温かく、心もほっこり

協力:農事組合法人 富里産直

ながねぎ畑と土付きながねぎの写真

寒い冬。鍋料理や料理の薬味として食卓にかかせない長ネギ。
昨年の長く続いた猛暑や日照りなどは農作物の生育に大きな影響を与え、長ネギもその例外ではありませんでした。そのような中でも、あきらめずに一生懸命、長ネギを育てている農事組合法人 富里産直の生産者、増田ますだ 光男みつおさんにお話を伺いました。

増田光男さんの写真

富里産直の生産者 増田光男さん

自然の厳しさに立ち向かって

2023年11月中旬に増田さんの畑を訪ねると
「例年この時期には、4月に植えた苗が太く大きく育ち、葉は青々としていて収穫時期を迎えるはずなんですが、今年は猛暑が続いたうえに雨も少なく、思うように成長してくれませんでした。
異常な自然現象にはどうすることもできず、元気の無い長ネギ畑を見るのはつらかったです。水やりのタイミングをいつもと変えるなど自分なりに試してみましたが効果は無く、やっと雨が降ったと思ったら今度は短期的な大雨で畑の一部が水没し不運が重なった年でした。
それでも手作業で草取りをくり返しながら根気よく育て、今では少しずつ持ち直してきました。冬には元気に育った長ネギを皆さんにお届けできると思います」
と話す増田さんには笑顔がありました。

ながねぎ畑と増田さん

秋になってすくすく元気になった長ネギ畑をみつめて話す増田さん

気持ちは毎年1年生

増田さんは「長ネギの栽培を始めて20年くらいになります。当初は栽培方法で悩むこともあり、そんなときは地域の仲間に相談し、試行錯誤しながらおいしい長ネギを作ろうと農地を広げ頑張ってきました。農作物は毎年同じ状態の物ができるとは限りません。毎年1年生の気持ちで栽培に取り組み、組合員の皆さんにおいしい長ネギを届けたいと思っています」と話してくれました。

そして組合員の皆さんに向けて「土付きの長ネギは何枚か皮をむくと鮮度のよいつやのある真っ白なネギが現れ、みずみずしくてとてもおいしいです。さらに冬になると霜があたり甘みも増してきます。鍋や炒め物、薬味など、ぜひいろいろな料理で食べてください」とメッセージをいただきました。

土寄せ作業の様子

畝の間を機械で5回ほどくり返し土寄せしていきます

豆知識「どうして長ネギは緑と白に色が分かれているの?」

ネギの緑の部分と白い部分はどちらも葉で、土から出ていて日光を浴びると緑になり、土に覆われて日光が遮られている部分は白くなります。丹念に育てられたネギほど、白と緑の色の差がはっきり、くっきりしています。

ねぎのイラスト

ネギの白い部分が30cmくらいの長さになる様に土寄せして育てます

保存方法

・乾燥しないように新聞紙で包み、折れないように冷暗所で立てて保存。

・土付きの長ネギは、庭やプランターに斜めに置き白い部分に土をかぶせておくと、鮮度が保たれて長期保存ができます。

・冷蔵庫の野菜室で保存する場合は、きれいに洗い根元を切ってポリ袋に入れます(長い場合はカットしてもよい)。みじん切りや小口切りなどにして冷凍保存も可能。

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2024/02/08

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