■ 持続可能な生産と消費のために
「たべること」は「いきること」。
「食べること」は私たちが健康に生きていくために欠かすことができない「大切」な営みです。食べることの大切さや食文化、食べ物の成り立ちを生産者と交流しながら次世代へ伝えていくことを目指して、食育「たべる、たいせつ」を広げています。
食について学び、生きる力を育みましょう。
太平洋に面した南九十九里。
太陽の恵みのもと、生産者が愛情いっぱいに育て、JA長生から出荷された梨は「ながいき梨」と呼ばれる地域のブランド梨です。
今回はJA長生に出荷している生産者、関 雅仁(せき まさひと)さんを訪ねお話を伺いました。
糖度が高く、大きくて丸い「ながいき梨」
関さんを訪ねた5月下旬、枝には小さな梨の実が成っていました。この時期は梨に養分が行き渡るように余分な実を間引く、摘果作業が終わるところでした。
「梨づくりで私がこだわっていることは『土づくり』。収穫が全て終わると耕運機で樹木の下の土を耕し、肥料やミネラルを加えていきます。この行程が大切なんです。そして太陽の光をたっぷり浴びるように1本ずつ枝を剪定し、手作業で枝を整えて棚を作り、摘果もていねいにします。そうすることで糖度が高く、丸くて大きな梨に育ちます。7月には幸水の収穫が始まり、豊水、あきづき、新高などの順に11月まで続きます。成熟した長生梨(ながいきなし)は、甘くておいしいと評判で、毎年たくさんの方が待っていてくれます。皆さんも長い期間、いろいろな種類の梨をぜひ味わってみてください」と関さん。
<冬>
<春>
<夏から秋>収穫
■JAグリーンウェーブ長生
収穫された梨はJ A グリーンウェーブ長生を通じて出荷されます。ここではセンサーを通して品質や糖度を調べ、芯腐れや傷みのあるものなどをはじくため、おいしい梨をお届けすることができます。
豆知識
<おいしい食べ方>
●冷蔵庫で冷やし食べる30分前に出しておくと、甘さと冷たさのバランスが良くなりおいしく食べられます。
●皮に近い部分がよりおいしく、芯の部分は酸味があるので、皮は薄くむいて芯は大きく取るとおいしく食べられます。
<梨の特徴>
●さまざまな種類があります
7月下旬~8月中旬 | 幸水 | やや楕円形さわやかな甘さでシャリッとした歯ごたえでみずみずしい。 |
8月中旬~9月上旬 | 豊水 | 大きくて色は少し赤みがかっている。甘みのほかにも酸味があり、濃厚な味 |
9月中旬~10月上旬 | あきづき | 果肉は柔らかくみずみずしい。酸味が少ない分強く甘みを感じる。 |
9月中旬~10月上旬 | 新高 | サイズが大きく酸味が少ない。みずみずしく風味豊かな甘みがある。 |