■ 持続可能な生産と消費のために

  • 12.つくる責任つかう責任
2022/10/06

千葉県の生産者が育てた自慢の野菜を紹介!(4)さつまいも

「たべること」は「いきること」。 「食べること」は私たちが健康に生きていくために欠かすことができない「大切」な営みです。食べることの大切さや食文化、食べ物の成り立ちを生産者と交流しながら次世代へ伝えていくことを目指して、食育「たべる、たいせつ」を広げています。 食について学び、生きる力を育みましょう。

旬到来!こだわりの土でおいしさを引き出す さつまいも

北総台地に位置する佐原は、火山灰土壌で水はけがよくサツマイモの栽培に適し、産地として有名です。
今回は(農)佐原農産物供給センターの生産者の椎名 泰央(しいな やすお)さんにお話を伺いました。

(農)佐原農産物供給センターの生産者 椎名泰央さんの写真

(農)佐原農産物供給センターの生産者 椎名泰央さん

「おいしかった」の声を励みに

「サツマイモは焼きイモやふかしイモにするとおいしいですね」と椎名さん。「サツマイモは品種によって甘さや食感に差があり、経験をもとに畑に合った肥料を調整しながら与え、品種の特徴を生かしたおいしさを追求しています。8月中旬頃から収穫が始まりますが、品種や時期によっては貯蔵し、熟成させておいしくなったサツマイモを組合員さんにお届けしています。皆さんからも『今年もおいしかった』『体に気をつけて頑張ってください』というようなメッセージカードをいただき、それに応えようと『もっとおいしく作ろう』と頑張っています。組合員さんと、つながりがあることがやりがいですね」と笑顔で話してくれました。

愛情たっぷりでそだったサツマイモの写真

愛情たっぷりでそだったサツマイモ

ほっかほかの焼きいもの写真

ほっかほかの焼きいも!召し上がれ

おいしさを支えるこだわりの「土づくり」

椎名さんは結婚してから農業を始めました。「最初は義父から教わった通りにサツマイモを育てていました。しかし『先代のサツマイモの味と違うね』と言われ、そこで竹林で土着菌をつくり始めました。この土着菌はこの地域に適した菌の集まりなんです。それを牛ふんともみ殻に混ぜて3年間熟成させた、サラサラのたい肥を畑にすき込んで土を少しずつ改良してきました。すると先代の味に負けないくらいのサツマイモができるようになったんです」と目を輝かせて語ってくれました。また連作障害をなくすため、作物を作らず畑を1年間休ませたり、植え付けの前には畑の排水と通気性をよくするための深掘りをしているそうです。

おいしいサツマイモを育てるために、土づくりにこだわっている生産者の写真

おいしいサツマイモを育てるために、こだわった土づくり

ベニアズマ・シルクスイート・べにはるかを栽培しているサツマイモ畑の写真

ベニアズマ・シルクスイート・べにはるかを栽培しているサツマイモ畑

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2022/10/06

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