■ 持続可能な生産と消費のために
広島県尾道市瀬戸田町はレモン生産量日本一。気候が温暖で、中国山地や四国山地に風がさえぎられ、日当たりの良い急傾斜地が多く、水はけが良い土壌と、レモン栽培に適した環境です。
国産レモンは長年にわたり組合員の支持が高く国内需要も増加傾向ですが、一方で近年の天候不順や高齢化などにより離農する生産者が増え、安定調達が難しくなってきています。コープデリ連合会の主要産地である瀬戸田町でも、2018年~2019年の寒波や豪雨のため、レモンの木が枯れたり、園地が土砂で流される被害が発生し、生産者の意欲が失われてしまうことも心配されました。
そこでコープデリ連合会は生産者を応援し、国産レモンの増産を後押しするために、2019年3月に瀬戸田町に1,408本、2020年3月には紀ノ川農業協同組合(和歌山県紀の川市)に 500本のレモンの苗木を寄贈しました。
2022年度には、寄贈した苗木から収穫したレモン12トンを、初めて販売しました。今後、収穫量は約2倍から3倍へと増えていく見込みです。
広島県濱野農園グループ生産者の河内さん
コープデリの店頭に並ぶ苗木寄贈の国産レモン