■ 持続可能な生産と消費のために
「たべること」は「生きること」。
私たちが健康に生きていくために欠かすことができない「たいせつ」な営みです。食べることの大切さや食文化、食べ物の成り立ちを生産者と交流しながら次世代へ伝えていくことを目指して、食育「たべる、たいせつ」を広げています。
食について学び、生きる力を育みましょう。
プロフィール
(農)房総食料センター 生産者の栗田康雄さん(匝瑳市)
代々が農家の栗田さんは、高齢化により農業の担い手が少なくなった農地を借りるなどして、耕作放棄地を未然に防ぐことに尽力しています。栗田さんの毎日は大忙し!早朝から生産者が栽培した農作物を柏青果集品センターに納品、その後自分の畑で作業、ピーマン、オクラ、ネギなど多くの野菜を作っています。
ピーマンを栽培したきっかけ
ピーマンの栽培を始めたのは、地元の友人から「母親がひとりでピーマンの栽培を頑張ってきたけれど、高齢になり後継者もいないので農業を辞める」と聞いたことがきっかけで、私が栽培を引き継ぎ3年前に始めました。
ピーマンの栽培は初めての挑戦でしたが、ベテランである友人のお母さんにも引き続き働いてもらい、栽培のノウハウを聞きながら育てています。わからないことは直接聞けるので大変助かっています。後継者がいなくても他の生産者が栽培を引き継いでいければ、千葉県の農業も栄えていくのではと考えています。
3年間奮闘する日々
ピーマンの栽培を始めた3年前は、千葉県に台風が直撃し大変な被害を受けました。ビニールハウスのビニールが吹き飛んでしまい、ビニールを張り直すなどの修理をして2年目をむかえました。
やっと落ち着いたところに、今度はコロナ禍です。野菜の処分する農家もありますが、ありがたいことに私どもは、コープとのパートナーシップにより年間を通した栽培計画で注文は安定し、順調に出荷することができました。
3年目の今年は作付けの本数を増やし、肉厚で甘みが残るピーマンを組合員さんにお届けすることができそうです。
次世代につなぐ
後継者不足と言われていますが、幸いわが家は息子が継いでくれました。また自分と同世代の仲間の子ども達も継いでくれていているので、次世代につなぐことができうれしいですね。
私は「農家の厳しさ」も知っているので、苦労をさせたくない想いもありますが、自分はいろいろ挑戦して苦労も楽しさもあったので、息子にもいろいろチャレンジしてほしいです。
夏の緑黄色野菜の代表格といえば、ピーマン。
ピクシーという品種は「炒め物にするとおいしさが引き立つこと」をねらって育種された品種です。炒めるだけでなく生でよし、揚げてもよしの万能野菜です。
ピーマンの繊維を断ち切るように横切りすると、細胞がつぶれてしまうため苦み成分が出てしまいます。縦に切ると細胞はつぶれないため苦み成分はあまり出ません。
作る責任
組合員さんに“おいしい”って言ってもらえるように自信をもって作ります!
食べて応援
組合員さんも千葉県のおいしい野菜をいっぱい食べて生産者を応援していただけるとうれしいです。コロナが落ち着いて、組合員さんと直接交流することができることを願っています。私はやはり実際に会って話をしたりするのが大好きなんです!