■ 持続可能な生産と消費のために
千葉県の生産者が育てた自慢の野菜を紹介!(6)ニンジン
「たべること」は「いきること」。 「食べること」は私たちが健康に生きていくために欠かすことができない「大切」な営みです。食べることの大切さや食文化、食べ物の成り立ちを生産者と交流しながら次世代へ伝えていくことを目指して、食育「たべる、たいせつ」を広げています。 食について学び、生きる力を育みましょう。
今が旬!甘くておいしい 冬のニンジン
協力:(農)多古町旬の味産直センター
農業に縁のない都会から農業の世界へ飛び込んだ、多古町旬の味産直センターの若い生産者、境野心作さん、川島健次さん、森泉智史さん。
香取郡多古町の青々とした葉が風に揺れるニンジン畑に伺うと、忙しそうに作業をしている3人の姿がありました。後継者のいない農家の畑を引き継ぎ、共同で農業を行っています。今回は3人を代表して川島さんにお話を伺いました。
地域の農業を守り発展させていきたい
「農業はやればやるほど奥が深くおもしろいです。新鮮な野菜をどうしたら手に取ってもらえるかと売り方を工夫したり、機械化を積極的に進め作業効率をよくすることを考えたりしています。私たちはこれからもこの地域の農業を守り、発展させていきたいです」とこれからの農業について、3人の頼もしい思いを話してくれました。
食べやすいニンジンは、子どもにも人気
すくすく育っているニンジン畑を眺めながら「今年は大きな台風も来なかったので、生育も良好で出来映えのいいニンジンになりました」と話す川島さん。
「私たちが栽培している品種の“アロマレッド”は名前のとおり、ほどよいアロマの香りがし、肉質はやわらかめ、色つやがいいのが特徴です。冬になると霜が降りてうまみもグッと増してきます。組合員さんから『食べやすく、甘みがあっておいしい』との声をいただくほど、子どもから大人まで人気のニンジンです。たくさんの人に食べてもらえるのはうれしいですね。やりがいを感じます。この農園では、安全で安心して食べてもらえるよう、農林水産省のガイドラインにもとづいた“特別栽培※”でニンジンはもちろん、全ての野菜を育てています。農薬は最低限にし、畑が肥えるようなこだわりの土づくりに力を入れて、環境を整えています。管理は大変ですが、安心して食べてもらえる野菜を組合員さんに届けたい、という思いで作っています」と話してくれました。
※特別栽培とはその農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬および化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培された農産物です。
3人で共同経営する ゆうふぁむのfacebookはこちらから
https://www.facebook.com/yu.farm.2015/
ニンジンの保存方法
ニンジンは水分が付いていると腐りやすくなるため、必ず袋から出します。また乾燥にも弱いため、むき出しで置くのは控えます。「育った土の中」のように冷蔵庫に縦に置き、できれば1本ずつラップやペーパータオルなどで巻いて保存しましょう。