■ 持続可能な生産と消費のために
「たべることは」は「生きること」。私たちが健康で生きていくためにかかすことのできないたいせつな営みです。
食べることの大切さや食文化、食べ物の成り立ちを生産者と交流しながら次世代へ伝えていくことを目指して、食育「たべる、たいせつ」を広げています。
ここではコープみらいのブロック委員会で開催された取り組みの中から一部をご紹介します。
地域の生産者との取り組み
産地で学ぼう!多古町で収穫体験!バス見学学習会(東京1ブロック委員会)
多古町旬の味産直センターで4年振りとなる学習会をおこないました。とうもろこしの収穫体験、産直野菜と多古米の試食をした後、精米施設を見学し、無洗米のお話を伺いました。
多古町旬の味産直センターでは、高齢化や人手不足の田んぼの持続可能な生産を続ける為に生産者から届いたお米を管理し、精米までのすべての工程を行なっているそうです。
多古町で循環、完結することで環境にも優しい農業環境づくりに貢献しています。無洗米を作る時に取り除いたぬかは回収され、作物の肥料や家畜の飼料として再利用されています。
産直産地と協力した食育の取り組み
「失敗しない 簡単らっきょう漬け」講座(東京3ブロック委員会)
JA全農鳥取いなば、JA全農とっとりから講師をお招きし、鳥取県職員、全農青果センターからも応援をいただき、にぎやかに開催しました。
鳥取県の産地についてのお話をいただき、らっきょう漬けのスタート。鳥取県のらっきょうは今年20年ぶりの良作ということでした。らっきょうの根切り、水洗いでの砂落とし、塩ふり、下茹でなど、ベテラン主婦たちの手であっという間に下処理が進みました。冷ましたらっきょうを瓶に詰め、らっきょう酢をひたひたに注ぎ、フタを閉めたらできあがり!!1ヶ月後がとっても楽しみです。
夏休み親子企画「しょうが博士になっちゃおう!」(埼玉南部ブロック委員会)
高知県の黄金(こがね)しょうが生産者、株式会社坂田信夫商店の食育チームの皆さんを講師にお招きし開催しました。
高知県の産地紹介から始まり、しょうがの種類や収穫後の状態、成分、しょうがの天敵となる虫や収穫量ランキングは高知が全国1位であることなども学びました。
黄金しょうがは、坂田信夫商店さんが長い年月をかけ開発した国産しょうがで、瑞々しく鮮やかな黄金色が特徴です。
黄金しょうがのすりおろし体験をし、他のしょうがとの食べ比べや、交流会ではみんなで新しょうが入りの“おいなりさん”を作って試食をしました。
〝お米〟大勉強会‼︎(埼玉西南ブロック委員会)
全農パールライス株式会社の皆さんを講師にお招きし、開催しました。
はじめに、お米の精米方法など工場内をバーチャル見学し、お米を炊くまでの手順やコツをクイズを交えながら学びました。
炊き立ての4種類のお米(新潟佐渡こしひかり、埼玉コシヒカリ、千葉ふさおとめ、埼玉彩のきずな (エコ循環米)を、まずは銘柄を伏せて食べ比べました。
お米の洗い方、水に浸ける時間や水温などを工夫すると、お家の炊飯器でもふっくらモチモチになる事がわかりました。
これからも『食べて未来へつなごう!日本の米づくり』生産者の応援を組合員さんと共に進めていきます。
オンライン学習
好き嫌いはなぜ起こる?好きを増やす幼児食講座(千葉3区ブロック委員会)
第一屋製パン株式会社の「emini」を手元に置きつつ、好き嫌いが起こる原因から学びました。
小さい子どもは、食べることそのものを学習している途中で、食べる時の姿勢や、食べ切ることの達成感が大切なのだといったことを学びました。最初は少なめによそって、「おかわり」をしてもらうのも成功体験なのだそうです。
食パンはそもそも大人向け。「emini」は子どもから大人まで美味しく食べられるよう、母子栄養指導士さんも協力されて開発されたそうです。
幼児食だからと小さくカットしないで、「半分くらいの大きさにして、大きな口で食べることが大切なんですよ。」との解説に、参加者皆さんビックリでした。
コーヒーのおいしいいれ方教室(東京3ブロック委員会)
ワルツ(株)から講師をお迎えし、「コーヒーのおいしいいれ方教室」を開催しました。 コーヒーがどこで栽培されているのかのお話しから始まり、生豆から製品になるまで、粉砕機(豆挽き機)のはなし、鮮度へのこだわり、おいしい淹れ方ポイント、ディルマ紅茶への思い、ワルツのコーヒーのこだわり、ディルマ紅茶のこだわりなどを聞くことが出来ました。
また、講師がその場でコーヒーのいれ方を実演してくださり、大変盛り上がりました。オンラインではありましたが、盛りだくさんの内容で楽しく学ぶことが出来ました。
産地・工場見学
OH!!!~発酵・健康・食の魔法!!!~バスで行く産地・工場見学(東京6ブロック委員会)
埼玉県飯能市の「OH!!!~発酵・健康・食の魔法!!!~」は、「ごはんがススムくん」キムチでお馴染みの(株)ピックルスコーポレーションの発酵のテーマパーク施設です。キムチ作りワークショップのできる「バリシャキ研究所へ」。
キムチの歴史を学び、辛めと甘めのキムチを食べ比べ。試食後、早速秘伝のタレ「ヤンニョム」を元に、自分の好きなブレンドで世界に一つのオリジナルキムチ作ります。ブレンドするものは唐辛子3種類、塩、胡椒、ごま、魚醤、醤油、胡麻油、しょうが、ニンニク、甘酒、かつお節、松前昆布、りんご、なし、はちみつなど盛りだくさん。
味の変化を試食しながら混ぜていきます。容器に詰め、ラベルを貼ったら完成です。
発酵食品は身体に良いという他にも、医療用の抗生物質の利用、海洋汚染プラスチックの分解、エネルギーにも活用研究が進んでいるとのことです。
話を聞いた後に自分達が地球のためにできることを考えて、おにぎりの台紙に宣言を書き、まとめの会で1人ずつ前に出て発表してもらいました。