コープデリグループは「日本のお米づくりを守りたい」との想いから、2008年に「お米育ち豚プロジェクト」をスタートしました。 飼料用のお米をつくり、そのお米で育てた産直豚肉を組合員へお届けしています。 豚肉から始まった、飼料用米の取り組み「お米育ち豚プロジェクト」を紹介します。

「お米育ち豚プロジェクト」は、飼料の一部を国産の飼料用米に替えて、育てた豚肉を組合員にお届けすることで、日本の農業・畜産業を元気にする取り組みです。

日本では昔から米づくりが行われ、お米は食文化の柱として日本の食卓を支えてきました。
しかし、近年は食卓にさまざまな料理が並ぶようになり、お米を食べる機会が減り続けています。お米の消費量が減ると、生産者は米づくりをあきらめざるを得なくなり、米づくりの衰退にもつながりかねません。

また、田んぼはお米を育てるだけでなく、洪水や土砂崩れを防いだり、水辺ならではの豊かな生態系を育んだり、日本の原風景ともいえる景観を守るなど多くの役割があります。

そこで、コープデリは、お米の生産者と協力し、田んぼが放置されないよう、飼料用のお米をつくり、豚を育てることを考えました。豚に飼料用米を与えることで、お米の消費量が増え、田んぼを守ることにつながります。

また、国産の飼料用米で豚を育てることは、日本の食料自給力の向上や持続可能な畜産業にもつながります。豚の飼料には、とうもろこしが多く使われていますが、そのほとんどを輸入に頼っているのが現状です。そして、輸入飼料の価格は年々、高騰し続けています。国産の飼料用米を広げることは、外国に頼らず食料を確保する取り組みでもあります。

2008年、豚肉から始まった飼料用米の取り組みは、牛肉や鶏肉、鶏卵、その加工品にも広がり、飼料用米を育てる田んぼは年々増えています。

取り組みをシェアする