■ 100年後の地球のために
地球の気温が上がっている
もともと地球の大気中には、二酸化炭素(CO2)やメタンなどの「温室効果ガス」があります。温室効果ガスは、地球に届いた太陽の熱をつかまえ、地球を暖める働きがあり、生きものが快適に暮らせる温度を保っていました。
ところが今、この温室効果ガスが急激に増えています。石炭や石油、天然ガスといった化石燃料を使う量が増え、大気中に多くのCO2が放出されているからです。化石燃料を使って生み出されているのが、私たちの便利なくらし。電気・ガス・ガソリンなどを使い、快適な生活を手に入れた結果、温室効果ガスが増えすぎ、熱が地球に残ってしまい、気温が上がっています。これが「地球温暖化」です。
今すぐCO2の排出量を減らすことが必要
世界の平均気温は、1880年から2012年までに0.85度上昇しました。すでに日本をはじめ世界の各地で異常気象が発生し、これらは地球温暖化の影響と言われています。このままの生活を続けると、世界の平均気温は今世紀末に最大5.7度上昇するとされています。今すぐ対策を取らなければ、80年後の地球は大変なことになってしまいます。今すぐCO2の排出量を減らすこと、そのために化石燃料の使用量を減らし、エネルギーを持続可能なものに転換していくことが必要です。
世界、そして日本の目標
【SDGs(エスディージーズ)目標13】
世界共通の目標である「SDGs(持続可能な開発目標)」では、「気候変動とその影響に立ち向かうために、緊急の対策をとること」を掲げています。人間が豊かなくらしを送ることでCO2の排出量が増え、異常気象などが発生し、私たちや生きもののくらし、そして地球の未来が脅かされています。世界のあらゆる人に、今すぐ行動を起こすことが求められています。
【パリ協定】
2015年の「国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)」で採択された「パリ協定」。世界共通の目標として、次のことを掲げています。
・世界の平均気温の上昇を、産業革命以前に比べて2度未満、できれば1.5度以下に抑える努力をする。
・そのために、世界の温室効果ガスの排出量と、森林などによる吸収量のバランスを取り、21世紀後半には排出量を実質ゼロ(カーボンニュートラル)にする。
【日本の目標】
2020年10月、日本政府は「2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすること」を宣言し、中間目標として2030年46%削減(2013年度比)を掲げました。
次回の「コープデリ×SDGs⑨ 地球温暖化をSTOP!(ストップ) 見直そう私のくらし②」では、地球温暖化防止のためのコープデリの取り組みをご紹介します。