Message理事長メッセージ

とちぎコープ生活協同組合
理事長塚原 政雄

塚原理事長

とちぎコープの事業と活動に対するご協力とご支援に心より感謝を申し上げます。

新型コロナウイルス感染症は、2023年の5月より感染症法上の位置づけが変更され、有事から平時への対応の転換による経済面での浮揚効果への期待も大きくなっています。しかしながら、その傍らで深刻化する貧困・格差、孤立などは、もともと社会的に弱い立場におかれた方々に重層的な影響を及ぼしています。あわせて、人口の急減や超高齢化が社会にもたらす問題は複雑かつ幅広く存在しており、その対策は焦眉の急を告げています。

世界に目を向けると、グローバル化の進展とともにすすむ気候変動の問題、またロシアのウクライナ侵攻における分断と対立により平和の危機に直面しています。その他、食料・エネルギー、また人権抑圧など国境を越えた地球的規模での問題が山積しており、国際社会が一体となって向き合い解決しなければなりません。

こうしたなか、国際的な共通目標である「SDGs(持続可能な開発目標)」の認知度は高まり、地域社会全体における理解や共感が広がっています。とちぎコープもコープデリグループとともに、協同組合の理念や思想と共通する考え方を有する「SDGs」に向き合い、実現すべき重点課題と具体的な目標を掲げ取り組みをすすめています。とりわけ環境問題(気候変動・温暖化等)については喫緊の課題であり、温室効果ガス排出削減施策の強化はもとより、限りある資源の効率的な利用と排出物の抑制、あわせてエコフレンドリーな取り組みを推進し、環境への負荷低減に継続して向き合っていきたいと思います。

これからもとちぎコープは、組合員や地域の皆さん、生産者やお取引先様、また行政や地域の諸団体との幅広い連携や協働を通じて、環境、社会、ガバナンスの3つの側面から、持続可能な未来を築く責任と役割をより一層果たしてまいります。