Message理事長メッセージ
とちぎコープ生活協同組合
理事長塚原 政雄

とちぎコープは、組合員の皆さまや地域の方々、また生産者などお取引先さまに支えられ、事業と活動をすすめてきました。地域社会において協同組合としての役割をより一層発揮できるよう引き続き努めてまいります。
今、世界には多くの問題が存在しています。新型コロナウイルス感染症は依然として終息は見通せない状況となっています。あわせて環境破壊、人権侵害、資源枯渇など、さまざまな問題が多くの地域で発生し、今もなお進行を続けています。また昨今の国際的な軍事情勢においても新たな危惧を抱かざるを得ません。
国内に目を向けると、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化するなかで、貧困・格差、孤立、偏見・差別、DV被害など、これまで以上に顕在化しています。そしてこうした問題は、もともと社会的に弱い立場におかれている方々に重層的な影響を及ぼし深刻さを増しています。その他、超高齢化社会への対応、少子化を要因とする労働力減少における生産性維持など大きな社会的課題を抱えています。
こうしたなか、国際的な共通目標である「SDGs(持続可能な開発目標)」の認知度は徐々に高まり、企業においても達成に向けた取り組みがすすめられています。とちぎコープにおいても、協同組合の理念と共通する考え方を有する「SDGs」の達成に向けて、コープデリグループとともに実現すべき重点課題と具体的な目標を掲げて取り組みをすすめています。とりわけ地球環境(気候変動・温暖化)の現状は焦眉の急を告げる事態と捉え、年次の温室効果ガス排出削減計画の見直しと施策の強化を行うとともに、「2050年排出量実質ゼロ」を目指すことを宣言しました。
これからもとちぎコープは、幅広い連携や協働を通じて、平和でより良い社会の実現に向けて、だれもが安全に安心してくらせる地域づくりを目指した取り組みを積極的にすすめてまいります。