Message理事長メッセージ

生活協同組合コープみらい
理事長新井ちとせ

新井理事長

コープみらいは「CO-OP ともに はぐくむくらしと未来」の理念のもと、昨年、SDGs重点課題を策定しました。これまでも大切な課題と考え取り組んできた、「目標12 つくる責任つかう責任」「目標11 住み続けられるまちづくりを」に加え、事業と活動の基盤となる「目標8 働きがいも経済成長も」「目標13 気候変動に具体的な対策を」「目標16 平和と公正をすべての人に」の5つを改めて設定しています。
具体的な取り組みとして「未来へつなごう」をスローガンに、持続可能なくらしを支えるため事業と活動を通して目標の達成を目指します。

2021年度も自粛生活が続く中、ご利用いただいた組合員と、エッセンシャルワーカーとして日夜たゆまず組合員に商品やサービスを届け続けた職員とともに生み出した剰余金を活用し、社会への還元として1年間を通して、社会福祉協議会や地域のフードバンクなどへ200トンのお米を寄贈することとしました。
また、組合員からの寄付による書き損じはがきや未使用切手等を財源として、国内外で困難にある子どもたちを支援する「子ども・子育て支援基金」を新たに設立しました。
5年目を迎えた「コープみらい奨学金」は、2万2千人を超える組合員の「奨学金応援サポーター」に支えられ、今年度は1,000人を超える奨学生に給付することができました。
また、日本ユニセフ協会の呼びかけに賛同し「ウクライナ緊急支援募金」に取り組み、3億円を超える組合員の想いが寄せられました。
組合員活動では、コロナ禍でも創意工夫により、人と人とのつながり・居場所づくりを進めています。
気候変動やコロナ感染対策、ウクライナへの軍事侵攻等、世界情勢は混沌としています。また、物価高騰や貧困・格差など、私たちの命とくらしと尊厳を守ることすら危ぶまれています。
平和とは、ふだんのくらし、当たり前のくらしを守ること。私たちの活動には「教えあい・学びあい」という素晴らしい知恵と強みがあります。一人ひとりが平和への関心と思いを持ち、声にすることが最大の抑止力、平和への一番の近道です。

これからも地域のニーズを捉え、学習と交流できる場づくりと「声」を大切にしたいと思います。そして事業と活動、マンパワーを活かし、SDGs目標17にあるパートナーシップを大切に、自治体やさまざまな団体とつながり、地域共生社会づくりに参画していきます。