■ 世界中の人々の平和で健康な生活のために
主催:生活協同組合コープみらい 千葉県本部
後援:千葉市
協力:株式会社 千葉日報社
7月13日(日)に千葉市生涯学習センター、7月27日(日)にコーププラザ千葉で「子ども記者募集 ~平和新聞をつくってみよう!~」を開催し、5組10人が参加しました。
被爆・戦後80年の節目に、子どもたちが平和について学び、新聞作成を通してメッセージを発信することで、次世代への継承を目指す企画です。
1日目には、千葉市主催の「平和アニメ上映・戦災体験講話会」に参加し、戦争によって人々のくらしが大きく変わり、友人や家族が離ればなれになってしまったことや自分たちが住んでいる千葉県でも空襲があり尊い命がたくさん奪われたことなど映画や体験談を通して学びました。
2日目には、千葉空襲体験者の髙山 章子(たかやま ふみこ)さんから戦争で実際に体験したことや、なぜ語り部をしているのかなどの想いについてお話を聞き、その後、千葉日報社の記者から新聞づくりのコツや上手な写真の撮り方などについて教わりました。参加した子どもたちは、学んだことや調べてきたこと、感じたことや想いなどがたくさん詰まった新聞をつくり上げました。

子どもたちは、千葉日報社の記者から新聞づくりのポイントを聞いてから「平和アニメ上映・戦災体験講話会」に参加

髙山章子さんによる、千葉空襲の体験講話

わかりやすい言葉で「新聞づくりは自分の考え、感じたことを大切に」と子どもたちに話す記者の戸恒さん

戦時下の絵や資料の説明を交えながら話す髙山さん

子どもたちに「今回の新聞づくりはとても貴重な体験だと思います。頑張って」と激励する髙山さん

記者から「タイトルは、こうしてみよう!」「一番伝えたいことは何かな?」とアドバイスを受け、“編集長”のお子さんと“副編集長”のお父さんも協力してつくっていきます

一生懸命イラストを描き取材メモを見ながら文章を考え、少しずつ紙面を埋めていきます

平和新聞が完成しました
子どもたちの感想
・学校でニュース係をしていて、普段からいろいろなニュースに目を通しています。今回、新聞のつくり方もわかりました。そしてかつて千葉市でも空襲があったことも知ることができました。
・1日目の映画を見て、もし私のお父さんや弟が戦争にまきこまれたらどうしよう、と思いました。家族を引き裂いた戦争について考えさせられました。
・国と国のそうりだいじんで話し合えばすむことなのに、国民をまきこみ、傷つけてまで争う「せんそう」はいやだなと思いました。
保護者からの感想
・今の日本は物があふれて豊かで何不自由の無い生活を送れていますが、食べ物や物を大切にしようとする気持ちを失っています。戦争体験の無い私たち親がいくら言っても説得力はありません。実際に戦争体験をされた方の貴重なお話を聞くことができて親子ともに良い経験をさせていただきました。これからどのように戦争のことを子どもたちに伝えていくか家族で話し合いたいと思います。
・子どもは自分から主体的に参加を希望し、新聞づくりも最後までやり遂げていました。戦争について本では書いていない生々しい話を聞け、改めて戦争の悲惨さを知りました。
・これまで孫と戦争の話をしたことがありませんでしたが映画と髙山さんの体験談を見聞きし、父母から聞いた戦争体験を思い出すとともに、それを孫にも伝えることができました。孫にとっても曾祖父母にあたるため、身近な感覚で受け止めてくれたと思います。過去にあった悲惨な出来事を風化させないためにもこのような企画はとても大切なことだと思いました。
※子どもたちがつくった新聞は、後日、掲載いたします。
