■ 安心して暮らせる地域づくりのために
コープ八千代店から徒歩3分の場所にある八千代市立大和田西小学校では、「SDGsの活動を通して、地域とつながれること」をテーマに、児童が地域社会の一員として自覚を持った行動をするとともに、地域社会に主体的に参画する機会を創出しています。
今年度、SDGsに関してどんな取り組みをしていくか児童たちが考える中で、6年生の児童がコープ八千代店に保護者と買い物に来た際に、店内にフードドライブ専用食品回収ボックスが設置されていることを発見し、「食品ロス削減と困っている人の食の支援にもつながるフードドライブを学校のみんなで行ってみたい」と担任の先生に発信してくれました。
担任の先生から取り組みの相談を受けたコープみらいより、コープ八千代店にフードドライブ専用食品回収ボックスを設置している「フードバンクふなばし」にも取り組みの趣旨を説明し、児童のみなさんとコ―プみらい・フードバンクふなばしが力をあわせて、学校全体でフードドライブを実施することになりました。
取り組みの始まりは10月16日。今回の取り組みについて学びを深めてもらいたいと、フードドライブを中心となって行う児童会の5・6年生を対象に、コープみらいから「食品ロスの現状と削減の取り組み」について、フードバンクふなばしから「フードバンクの活動目的やフードドライブを行う際のポイント」について特別授業を行いました。
この授業を受けてからの1カ月間、児童会の一人一人が学んだことを活かしてポスターを作成してクラスに掲示したり、校内放送を流したり、保護者にもお手紙を配布したりと、自分たちにできることでフードドライブの協力を呼びかけしました。
そして、11月27日・29日・30日、12月1日の4日間、校内の各昇降口に立ち、「フードドライブ実施中です!食品の寄付にご協力お願いします!」と朝の登校時間に寄付を呼びかけました。
すると、毎朝、何人もの児童がおうちで眠っていた食品を持参してくれました。「わぁ!ありがとう!」「缶詰を持って来てくれたんだ!」「このお菓子、きっと喜ばれるね!」と児童会のメンバーもうれしそうに、寄せられたたくさんの食品を眺めていました。
そして、12月4日。4日間で寄せられた279個・重さ54.5kgもの食品を、大和田西小学校を代表して児童会のメンバー6人と先生方がコープ八千代店にお届けしてくれました。
この日は食品寄贈セレモニーとして、児童会のメンバーからフードドライブ専用食品回収ボックスに食品を直接寄贈してもらい、フードバンクふなばしから、学校のみんなから寄せられた食品がどのように困っている方へお届けされるのか、食品の箱詰め作業のレクチャーを行ってもらいました。
「お父さんとお母さん、お子さんが2人いる4人家族だと、お米はこれ位必要だよね?」「お米と一緒に入れたら何が喜ばれるかな?カレールーとおかずになる食品がいいよね」といった説明とともに、「児童会のみんなだったら何が入っていたらうれしい?」との問いかけに対し、「子どもがいるから、お菓子とかゼリーが喜ばれると思う!」といったやり取りがありました。
実際に箱詰めされていく食品を真剣に見つめる児童たちは、自分たちが行ったフードドライブの先で、困っている方が笑顔になる瞬間が生まれることを実感しているようでした。
最後に、頑張ってフードドライブを行ってくれた大田和西小学校のみなさんへコープみらいとフードバンクふなばしから感謝状を贈呈しました。フードバンクふなばしの笹田代表からは、「『もったいない』から『ありがとう』に。みなさんのあたたかい気持ちがつまった食品は、きっと受けとられた人の心とからだを元気にしてくれると思います」とお礼の言葉を送り、コープ八千代店の小此木(おこのぎ)店長からは「これからも、コープ八千代店ではおうちで眠っている食品の寄付を受け付けているので、ご協力をお願いいたします」と今後への期待の言葉が送られました。
2人の言葉を受け、児童会のメンバーからは「フードドライブをやってみたいという想いをこんな形で実現できてうれしかったです」「これからもフードドライブの取り組みを続けて行きたいと思います!」と心強い発信がありました。
これからもコープみらいでは、大田和西小学校の皆さん、フードバンクふなばしとともに、フードドライブに取り組んでいきます。
当日は、地域で組合員活動を行っている千葉2区ブロック委員、組合員理事も参加し、児童から食品を受け取りました。
小学校からコープみらいへ、コープみらいからフードバンクふなばしへと、食品とあたたかい想いのバトンリレーが完成しました。