■ 持続可能な生産と消費のために
「第12回 新潟人間生活学会」『ポストコロナに向けた健康・食生活支援』をテーマにしたシンポジウムが、7月18日(月・祝)新潟市東区の新潟県立大学で開催されました。始めに、フードバンクにいがたの真木英明さんが「フードバンク支援活動の現状と今後の展望」と題して講演しました。コロナ禍を背景に提供する食品ロスも増加し支援先の団体も年々増えている現状と、課題がありながらもフードバンクにいがたの約20人のボランティアで「行動しないと何も変えられない」と日々活動している様子をお聞きしました。
後半のパネルデスカッションでは、まずパネリスト5人の発表がありました。コープデリにいがたからは「コープデリにいがたの地域連携の事例」を、総合企画室の佐藤寿之室長が報告しました。コープデリにいがたは共同購入で余ってしまう食品を活用し、2016年から「子ども食堂」への食材提供、2020年からフードバンクにいがたへの食材支援、2021年は新潟県立大学からの要請を受けコロナ禍において不安を抱える学生への食材提供など、さまざまな事例の紹介がありました。
総合討論では、それぞれの課題を解決するには、企業と大学、フードバンクが連携し、より効率的に食料を届けるしくみづくりを考えること。そして持続可能な社会づくりには、学生や若い人たちのアイデアやボランティアなどの力が必要という意見がありました。シンポジウム後には、多くの学生がボランティア登録をしていました。
2022/07/19