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2023/03/29

手軽にできる!食品ロス削減の【食品活用術】を紹介します

コープデリのエコ活サイトでは、「手軽にできる食品ロス削減アイデア」を2022年10月に募集し、たくさんのアイデアをいただきました。 その中から食品ロスの削減に役立つ【食品活用術】をご紹介します。

食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」をご存じですか。
日本の食品ロスの量は年間522万トンと推計されていて、ひとりあたり毎日約113gを捨てている計算です。これは、お茶碗に軽く一杯のご飯を毎日食べずに捨てていることと考えられます。
また、食品ロスの原因のうちの47%は家庭から出されたもので、さらにその内訳は、大きく3つに分かれます。

日本の年間食品ロスデータ

日本の年間食品ロス

ひとつめの「直接廃棄」は約44%。期限が切れてしまったり、傷んでしまうなどで、調理したり開封せずにそのまま食品を廃棄してしまうものです。
ふたつめの「過剰除去」は約13%。調理の過程で、本来は食べられる部分を捨ててしまうことです。
さいごに「食べ残し」が約43%。せっかく調理したり開封しているのに、食べきれずに捨ててしまう食品です。
この、家庭で発生している食品ロスの原因「直接廃棄」「過剰除去」「食べ残し」を、手軽な工夫で減らしてみませんか。

傷む前、捨てる前に。「直接廃棄」を削減!

食品が「直接廃棄」となる原因は、期限切れや傷みが主なものです。
たとえば野菜などは傷む前にちょっとした工夫をすると、食品ロスも減りおいしくいただくことができるとのアイデアをいただいています。

「お野菜が使いきれない際は、乾燥野菜を作ります。秋から冬は、外で天日干し、夏場などの湿気が多い時はレンジで、使いきれない野菜を干して冷凍。量は減るし、野菜がない時にパッと使えて便利。」(3男1女ママさん:群馬県)

「長ネギの緑の葉の部分はなるべく早く使わないと傷みが早いので、細かく刻んで挽き肉と炒め、みそ味で味を整え肉味噌にします。」(マロンさん:茨城県)

傷みやすい野菜もちょっとした工夫を

期限切れの食品は、賞味期限の意味(おいしく食べられる期限)を理解して、そのまま使う以外にもちょっと工夫しておいしく変身させてみてはいかがでしょうか。

「湿気てしまった(変色した)海苔。焼海苔を買っていったものの、いつの間にやら湿気てしまいました。先日、生協で購入した海苔の佃煮がとてもおいしかったので、真似をして、湿気た海苔でつくりました! 
だしじょうゆに日本酒と砂糖、水を入れ煮立たせた中に、海苔ともずく、ながひじきを入れて、木杓子でかき混ぜながら、焦がさないように煮詰めるだけ。
30分程度で完成。買ったものより、ワタシの方が旨い!かも。」(ありりんさん:新潟県)

「飲み忘れた頂きものの紅茶、買って忘れていた缶の中の烏龍茶、ポイッと捨てていませんか?
賞味期限切れだからこそ、よし、豚を茹でるチャンス!と思って、存分に濃く煮出して 豚ロースブロック肉を茹でましょう。
烏龍茶なら脂もすっきり、ジャスミン茶でも香りがほんのり。茹で上がりは薄く切って 酢醤油と辛子添えが私の好みです。」(ちょきちょきさん:東京都)

紅茶豚

紅茶豚を気軽に!

「過剰除去」の削減はいいことづくし!

調理の過程で、本来は食べられる部分を捨ててしまう「過剰除去」の削減は、無駄もなく、手間もなく、しかもおいしいアイデアが満載です。

「浅漬け鉢を買って野菜の端っこを浅漬けにしています! 野菜と塩、粉末だし、切り昆布をまぜて、1~2時間置いておくといい感じに漬かります! おかずが一つ増えて無駄もなく、手間もないので気に入っています!」(ちょきさん:長野県)

「キャベツの葉の外側の2、3枚は届くと直ぐにレンジでチンして、刻んで冷蔵庫へ。サラダの青みに使ったり、ごま和えに使ったり、と活用しています。特に「春みどり」の外側の葉は鮮やかな緑で、感動的です。」(洋ちゃんさん:埼玉県)

「レタスの外葉を使って煮物に。さつま揚げときのこのさっと煮に、火通りの早い彩り野菜と思ってきれいなところを選んで洗って使います。卵のスープにもレタスの外葉を仕上げに入れて火が通ると鮮やかな緑に。」(ちょきちょきさん:東京都)

レタスの写真

レタスの外葉は彩りにもピッタリ

そのほか、皮の部分もしっかりおいしくいただけます。
頑張って薄く剥かなくていい、むしろ剥かないでおいしいなんて、手軽な上に一石二鳥なんですね。

「大根の皮は捨てずむいたら洗って千切りにします。お味噌汁の具にしたり、切り干し大根の様に炒め煮にすると柔らかくて美味しいので、言わないと誰も大根の皮だと気付きません(笑) 一品にもなるしゴミも減るし一石二鳥です。短期間なら冷凍してもOKです。」(たろきちさん:新潟県)

「大根の皮を捨てない きんぴら…大根の皮はもったいないから薄く剥いてというのは間違い。ふろふき大根などの煮物なら 厚く剥いて美味しく ふっくら感を味わいたい。厚く剥いた皮はビニール袋に入れて野菜室に取っておき、一本分の皮が溜まったら この日を楽しみに 細切りにしてきんぴらに。
フライパンで水分を飛ばすように鷹の爪と ごま油で炒め、味付けは簡単に めんつゆ、みりんを炒り飛ばすように香ばしく炒めて出来上がり。皮だからこその歯応えを楽しもう。」(ちょきちょきさん:東京都)

「食品ロスの1つ野菜からでる皮や葉の部分が大半捨てられていると、夏休みに子供が図書館から借りた本で知り、子供と一緒に人参を皮ごとすりおろし、ホットケーキミックスと混ぜて、たこ焼き器で焼いて竹串に刺してお団子風おやつにしました。捨てる部分も茎の部分、卵を使ったので殻の2点でした。栄養分も取れて食品ロスにも繋がり一石二鳥だと思いました。」(ひとわさん:東京都)

「皮ごと食べる、皮だけの料理にハマってます。
皮ごとミックスジュース・皮ごと豚汁・ナスの皮の白だしきんぴら・根菜の皮チップス… などなど
子どもたちとキウイを丸ごと食べてみて、緑より黄色の方が歯応えあるねーと話したり。味わいが皮あり・皮なし・皮だけと3種類になり、1つの食材でも色々な楽しみ方ができておすすめです。」(みゆはさん:東京都)

「りんごは皮ごと横に薄くスライスして芯のギリギリまで食べられます。皮を剥かなくていいので簡単で栄養なども丸ごと摂れてごみも減ります。いい事づくし!」(chiiさん:東京都)

皮の部分も丸ごとおいしく!

「食べ残し」は少しの工夫でおいしく変身

作りすぎたり、1パックが大きかったりと、ちょっと残ってしまった食品も、ちょっとした工夫で変身させて、またおいしくいただけば、食品ロスが削減できます。

「残ったご飯は冷凍ご飯にしたり、好きな具材でおにぎりを作って冷凍おにぎりにして食べ切ります。
我が家のお気に入りは(1)シャケフレーク(2)天かす、ごま、麺つゆ(3)チーズ、おかか、醤油(4)混ぜご飯類、お赤飯。
常に何かあるので、小腹空いた時、朝食に便利。」(かふかうさん:東京都)

おにぎりの写真

ちょっとしたアレンジで味わいも変わります

そのほかにも、食べ残し活用のアイデアはたくさんいただいています。
【食品ロス削減のちょっとした工夫】をご紹介した記事でリメイクレシピや食べ残しの活用アイデアを掲載しています。そちらもぜひご覧ください。

いかがでしたか?
食品ロスの削減は、無理せず、楽しみながら、日々の生活の中で手軽におこなうことができます。
食品ロス削減のアイデアを実践してみましょう。

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