■ 安心して暮らせる地域づくりのために
東日本大震災の被災地への支援
2011年に起きた「東日本大震災」は大きな災害をもたらしました。死亡者 15,900名、家屋の全壊 129,391棟もの被害があり、2024年3月時点で 2,520名の方が行方不明になっています。福島では、いまだにふるさとに戻れない地域があり、茨城県内にも多くの方が避難されています。いばらきコープは福島の子ども保養プロジェクトや被災地視察などを通して被災地への支援、「忘れない・伝える・続ける・つなげる」活動を進めています。
・福島の子ども保養プロジェクト(コヨット)
福島の原発事故は、多くの立ち入り禁止地域を生み出し、いまだ故郷へ帰れないたくさんの人々がいます。また、育ち盛りの子どもたちが野外で思いっきり遊ぶことができないという状況も発生しました。いばらきコープは、子どもたちに安心して遊んでもらうために県内の施設・団体などの協力をいただきながら「福島の子ども保養プロジェクト」を開催しています。


いこいの村涸沼にて

笠間工芸の丘での手ひねり体験
減災教室
災害は、現在の科学レベルでは予知することも、防ぐこともできません。ただ、これまでの経験から被害を最小限に抑えることはできます。いばらきコープは防災士の資格を持つ組合員理事が講師になって「減災教室」を開催しました。「防災」は災害を防ぐことですが、「減災」は、あらかじめ災害の発生を想定し、その被害を最小限に抑えるための取り組みです。自らが知識を学ぶとともに行政とも協力して「減災」を進めています。

災害対策講座

2024年ピースアクションinいばらき夏が開催されました
茨城県ピースアクション実行委員会では、毎年春と夏に平和について考えるイベントを行っております。8月25日茨城大学水戸キャンパス人文社会学部教室にて、「~つないでいこう、平和の和~」をテーマに2024ピースアクションin いばらき夏を開催しました。
ピースアクションに現地ヒロシマで参加した組合員家族が、実際にみて、聞いて感じたこと、想いを自分のことばで
伝えました。そのあと参加者全員自分に今できること、平和への想いをこめて「わたしの平和宣言」を力強く発表しました。
茨城大学の佐々木教授と蓮井教授による「戦争のつくられ方、平和のつくり方」についてリレー講演をしていただきました。パネルディスカッションでは、大学生やピースアクションin 平和スタディツアー参加者などが様々な立場・視点から戦争と平和について話されました。
これからも、いばらきコープは平和について考え、知る機会などを作り平和の活動を進めていきます。
いばらきコープはピースアクション実行委員会に理事、職員が参加しています。


行政との協定「見守り協定」と「災害時協定」
いばらきコープは茨城県及び茨城県の全市町村(44市町村)と、「見守り協定」と「災害時協定」を結んでいます。
・見守り協定
見守り協定では、コープデリ宅配において、配達の中で高齢者や子ども等の要援護者に対して異変を感じた際、市町村の窓口に連絡を取り、必要な対応を依頼しています。
・災害時協定
災害時協定では、2015年9月10日の豪雨災害の際、常総市を中心に依頼を受けた市町村に対して、おにぎり20万4,380個、菓子パン12万6,522個、紙おむつ、日用品の被害援助物資をお届けしました。
2019年の台風19号による災害の際には、水戸市からの要請に応え、200個のパンをお届けしました。

見守り協定における行政機関への連絡件数
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
件数 | 13 | 9 | 12 | 10 | 3 | 10 | 10 | 30 |