■ 持続可能な生産と消費のために
アフリカの子どもたちの現状
自然災害や紛争を背景に大規模な食料危機が発生し、栄養不良や感染症などで何百万人もの子どもたちの命が危険にさらされています。
東部・南部アフリカ地域では、気候変動、栄養危機、紛争、貧困などで1,800万人もの子どもたちが支援を必要としていると言われています。2019年は、降水量が少なかったため、作物は不作で価格が高騰し、食糧不安が広がりました。
西部・中部アフリカ地域では、エボラ出血熱、コレラ、はしか等の感染症が流行しやすいうえに、気候変動による洪水や地すべりといった自然災害のリスクも高まっています。630万人の子どもたちが栄養不良と隣り合わせで暮らしており、5歳を迎えずに亡くなる世界の子どもたちの30%は、この地域の子どもたちです。
一刻を争う現地の状況に対し、必要な緊急支援の活動資金は圧倒的に不足しています。
ユニセフの重点的な取り組み
2020年、ユニセフはアフリカの子どもたちの栄養改善を目指し、たとえば以下のような支援を必要としている国々の緊急支援に取り組みます。
マリ | 5歳未満の子ども19万4,000人に急性栄養不良の治療を施し、保護者11万人に乳幼児期の食生活について指導する |
ニジェール | 5歳未満の子ども38万1,700人に急性栄養不良の治療を施す |
ブルキナファソ | 5歳未満の子ども4万7,131人に急性栄養不良の治療を施し、保護者56万5,950人に食生活について指導する |
南スーダン |
5歳未満の子ども26万8,045人に急性栄養不良の治療を施す。 |
ソマリア | 5歳未満の子ども13万3,500人に急性栄養不良の治療を施し、2歳未満の子どもの保護者40万人に乳幼児期の食生活について指導する |
【参考資料】
引用元:日本ユニセフ協会 アフリカ栄養危機緊急募金