■ 安心して暮らせる地域づくりのために
コープみらい奨学生は3 学年合計で 1,658人になりました
コープみらい財団とコープみらいは、2024年度「コープみらい奨学生」700人(新入生:447人、在校生:253人)を新たに決定いたしました。
コープみらい財団の奨学金給付事業は、2024年4月に高等学校・高等専門学校に入学する1年生、および在校生(進級する2年生・3年生)で、経済的な負担が大きいひとり親家庭(両親がいない方も含む)を対象にした、コープみらいの組合員向けの制度です。今期は1月15日(月)から3月29日(金)の期間、募集を行いました。
コープみらい財団は、社会的に問題になっている子どもの貧困問題の解決の一つとして、奨学金給付事業を2018年4月入学の新入生から開始いたしました。この奨学金給付事業は、本事業に賛同するコープみらいの組合員に「奨学金応援サポーター」になっていただき、毎月一定金額(1口100円以上)をお預かりする『奨学金応援サポーター募金』を主な財源としています。組合員同士が助け合う奨学金制度で、奨学生に月額1万円を返済不要で給付します。
相次ぐ物価高で苦労されているご家庭、学生への支援を行いたいという「奨学金応援サポーター」は2万8,000人を超え、募金額も年間で1.4億円となったことにより、今期の採用人数を昨年より30人増やし700人としました。採用後の奨学生の総数は3学年合計で前年の1,410人から1,658人と大きく増加しました。コープみらい財団とコープみらいでは、助け合いの活動をさらに広げて、多くの奨学生の充実した高校生活をサポートしてまいります。
2024年3月に卒業した奨学生の声(抜粋)
●「私の将来の夢は、薬剤師になることです。きっかけは、私が小学2年生の時に病気で父を亡くしたからです。幼いながらに、残された家族はこれからどうなるのだろうと、とても不安になりました。奨学金の支えがあったおかげで高校3年間は、目標に向かい勉強も部活も頑張ることができました。将来、病気で苦しんでいる人が少しでも回復する薬を開発できる人になりたいです。今は、支えていただいてる側ですが、未来の自分は、学費に困る高校生を支える側になりたいです。いつの日か、皆さんに恩返しができるよう、大学6年間コツコツ真面目に勉強し、弱者に優しい人になります。ありがとうございました」
●「奨学金により母の経済的な負担を軽減していただけたことで、私も学業や部活動に専念することができ、将来の夢や目標に向かって取り組んでいくことができました。道に進んでいくにつれて必要になってくる金銭の具体的な数字は私を何度も不安にさせましたが、支えもあるという事実がとても心強く、立派な人になろうと思わせてくれました。これからもひたむきに努力を続け社会に貢献できる人物になれるよう頑張ります。これまでの恩恵に感謝しつつ、奨学金の価値ある投資になることを誓い、次の世代に支援をつなげられる存在になっていきます。改めて、心より感謝申し上げます」
●「高校入学当初、私は自分の家庭環境を考え進学を諦め就職することを考えていました。母子家庭で弟もおり、日々一生懸命働く母に対し、学費や資格取得にかかる費用すら申し訳なく思い、考えてしまうこともありました。しかし、奨学金により様々な国家資格を取得することが叶いました。お金のことを気にせず惜しみなく資格取得に励むことができたのもすべて奨学金のおかげです。大学進学も決まり、今後も努力すれば夢は叶うことを信じて勉学に取り組みたいと思います。ありがとうございました」
奨学生の保護者の声(抜粋)
●「我が家はひとり親ですが、コープみらい財団の奨学金を受けられたことで、3年間の部活に安心して打ち込めました。バレー部でしたが、ユニフォームやスパイク、練習着、遠征などやはりお金がかかります。奨学金のご支援のおかげで、安心して準備することができました。その充実した部活動があったからこそ、受験勉強にシフトできたと思います。皆様の温かいご支援、心より感謝申し上げます」
●「皆様からのご支援のもと、この度無事に高等専修学校を卒業し春から就労することが決まりました。ひとり親で知的障害のある子どももおり、思うように仕事ができず皆様にご支援いただき感謝しております。4月から働くことを楽しみにしている娘を見て立派に成長してくれたことに嬉しく思います。本当にありがとうございました」
●「コロナ禍に私の職場が倒産し、再就職先が見つからない期間も長くなり、息子が通う私立高校の支払いが本当に大変でしたが、ご支援していただけたおかげで、息子も私も、頑張ることができました。本当に本当にありがとうございました。第一希望の大学にも合格したので、これからも未来に向かって、頑張ってほしいと願っています」