■ 持続可能な生産と消費のために
「海の恵み」が減っています
地球の表面の7割を占める海。その豊かな生態系は、私たちの食卓に魚や貝など海の恵みをもたらしてくれます。しかし近年、気候変動の影響による海水温の上昇やごみの流出、資源の乱獲などで、豊かな海は危機に直面しています。豊富に生息する魚介類はわずか6.2%、約59%はこれ以上漁獲量を増やすことができず、約34%は獲り過ぎです。一方で、魚介類の増える量や成長のスピードを考えて適切に漁獲すれば、将来にわたって漁業を続けることができます。これからもおいしい魚を食べられるように、豊かな海を守り育てるために、漁期を制限する、決められた漁獲量を守るなどのルールに従った漁法を広げていく必要があります。
「森の恵み」も減っています
世界では、1990年以降、推定4億2千万ヘクタールもの森林が減少したとされています。これは、日本の約11倍の広さの森が失われたということ。その原因はさまざまですが、私たちのくらしもその一つ。日々利用する木材や紙、そして食品や洗剤などに使われる「パーム油(植物油脂)」などの生産が、時に世界の森林破壊の要因となっているからです。
森林は、私たちに資源をもたらすだけでなく、水の供給源であり、多くの生き物のすみかであり、地球温暖化につながる二酸化炭素(CO2)を吸収してくれる存在でもあります。豊かな森を未来につなげるために、森林を壊すことなく、必要なものを生産する仕組みを広げる必要があります。
参考:国連食糧農業機関(FAO)「Global Forest Resources Assessment2020」
コープデリグループの持続可能な調達方針と、関連する商品
コープデリグループでは、水産資源、森林資源、パーム油の「持続可能な調達方針」を定めています。持続可能な方法で生産・調達された商品には、それぞれ認証マークが付けられており、こうした商品への切り替えを進めています。
コープデリグループは、事業と活動を通して「SDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発目標)」の達成を目指しています。