エコ活コラム1 CO2

多くなりすぎた CO2 のせいで… 地球温暖化
気候変動

地球の平均気温が上がることを「地球温暖化」といいます。「暖かい」という言葉にはホンワカしたイメージがありますが、「人間」に置き換えて考えてみましょう。私たち人間は、36℃くらいの体温で生活していますが、37℃を超えると「ちょっと調子が悪いな…」となり、38℃を超えると体調が悪くなり、寝込んでしまうこともあります。
地球の平均気温は、1850年から2020年の間に1.09℃上昇しました。そして、2100年には最大5.7℃上昇するといわれています。人間が発熱すると体にさまざまな変化が起こるように、地球にも「気候変動」という影響が現れます。この気候変動が、地球や地球にすむ生きものにさまざまな影響を与えています。

最近の夏の暑さに多くの人が困っていると思いますが、それは他の生きものも同じです。特に、移動できない植物にとってはもっと厳しい状況です。地上が暖かくなるということは、海水温も上がっていることを意味し、海の生きものにも影響が出ています。
水は温度が上がると膨張します。そのため、海の水位が上がります。約100年の間に、世界の平均海水面は20センチメートル上昇しました。2100年には最大約1メートル上昇すると言われています。

また、水温が上がると水蒸気が増え、ゲリラ豪雨や台風の発生に影響を与えていると考えられています。一方で、雨が降らない地域では、暖かい日が続くと乾燥が進み、近年大規模化している森林火災の発生にも影響を与えているのではないかと言われています。

地球温暖化の原因は、地球の大気中にある「多くなりすぎた」温室効果ガスです。私たちは化石燃料を使ったエネルギーで便利な生活をしていますが、その結果、排出されるCO2(二酸化炭素)が温室効果ガスを増やしています。

さらに、私たちはCO2を吸収してくれる森林を減らしています。これにより、生きものが地球にすみ続けるために必要な「ちょうどよい暖かさ」を保つための温室効果ガスのバランスが崩れています。ちなみに、温室効果ガスが少なくなると、地球は氷河期になります。

現在、世界中の指導者たちがCO2削減を訴えています。日本も「温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロ」という目標を宣言しました。
100年後の地球のために、CO2の排出を減らす生活が求められています。