■ 地域を豊かに
現状と課題
5歳を迎えずに亡くなってしまう子どもの約半数に栄養不良が関係しています。特に北部地域では、栄養不良による生後6カ月未満の子どもの発育阻害の比率が国内で最も高く、一刻も早い栄養改善が必要です。
原因は、6カ月未満の子どもに対して母乳育児が行われていないこと、栄養に対する知識が不十分で、母親や子どもの食事の質や量、種類が適切でないことなどが挙げられます。
取り組みと目標(2020~2022年度)
ユニセフは、5歳未満の子どもと妊産婦の様々な栄養不良を予防・軽減するために、地域住民に栄養に関する意識や行動変化を促す取り組みを実施します。
取り組み‐1‐:栄養補助食の製造所の建設
栄養を補助する食品を製造する施設をつくり、高品質で低コストの栄養補助食を生産します。45万袋を生産し、6~24カ月の子どもたち9,000人に届ける予定です。
また、母親たちが施設の管理・運営を担うことで、男尊女卑の考え方がいまだ根強いコートジボワールでの女性の地位向上も目指します。
取り組み-2-:コミュニティ栄養センターの設置
北部地域の60の村に1カ所ずつコミュニティ栄養センターを設置します。栄養改善の拠点として、村ごとに乳幼児の栄養改善の促進、母親への栄養不良に関する知識の普及などに取り組みます。
取り組み-3-:母親たちへの知識の定着
母親たち150人に「乳幼児の栄養改善の実践」や「乳幼児期の育児」などについて研修します。研修を受けた母親たちは、他の母親たちへ知識を伝える役割を担い、3年間で1万5,000人の妊産婦に知識を広げ、栄養不良の予防を進めます。
【参考資料】
引用元:ユニセフ・コートジボワール事務所 資料
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2020/06/19