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コープみらい/SustainabilityReport2023米(ご飯)は、味が淡泊なため多種多様なおかずと相性がよいという特徴があります。この特徴は、生、漬ける、ゆでる、煮る、焼く、揚げる、炒める、蒸す、和えるなど、和洋中を問わず、いろいろな料理と組み合わせて、おいしくいただけるのがメリットです。主食がパンや麺類の場合と比べ、組み合わせることができる主菜や副菜の調理法や調味料の幅が広く、よりバランスのよい献立を考えやすくなるのです。例えば、主食はご飯、主菜はレンジや湯せんで用意ができるコープの骨取り煮魚、副菜に冷凍野菜をたっぷり使ったみそ汁。これでバランスのよい一食になります。カレーや中華丼も、具として肉や野菜がたっぷり入っていれば、一皿で主食・主菜・副菜がそろった食事になります。ご飯が炊きあがる時間を待てない時や冷凍ご飯の常備がない時は、パックご飯でOKです。実家でひとり暮らしの高齢の母親を訪ねてきた子どもが、パックご飯一つを2人でわけあい、常備しているクイックディッシュのサンマの煮物にレトルトパックの切り干し大根で食事を用意する。手間はレンジでの温めと袋をあけて器によそうだけですが、主食・主菜・副菜のそろった食卓で、子どもの頃の思い出話に笑いながら、楽しくおいしく食べることができれば、「食卓を笑顔に」できます。コープデリグループはこれまでも食と栄養に関して、主菜・副菜を一緒にとろうというメッセージを出したり、減塩・糖分調整の加工食品をそろえたり、と良い取り組みを進めてきました。次々と出てくる新しいテーマや新分野の食品に取り組むことも大事ですが、野菜の摂取を増やすことや減塩、主菜と副菜で食事のバランスを図るといった課題に中期的なスパンで取り組むことも重要だと思います。重点的な取り組みを決め、実施、そして振り返りを行って次のステップに進むなど、しっかりとPDCAを回して一つひとつ課題を着実に前進させていってほしいです。コープデリグループの取り組みからだ健やかシリーズ2018年に厚生労働省「第7回健康寿命をのばそう!アワード」(生活習慣病予防分野)で「厚生労働省健康局長優良賞」を受賞これ一つでバランスの良い食事ができるのが魅力2015年に販売を開始し、長く組合員に支持されている女子栄養大学監修の「からだ健やか弁当」。食物繊維やたんぱく質、発酵食品、ごまなど健康につながる効果が期待できる栄養素が摂取でき、さらに3大栄養素であるたんぱく質・脂質・炭水化物(糖質)がバランスよく取れるように商品設計されています。組み合わせを考えなくても、この一品でバランスの整った食事が取れるところが魅力です。コープデリグループの取り組み献立ゲーム参加者同士で楽しく交流しながら食生活を改善彩り野菜とローストチキンの雑穀ごはん弁当「食育」は子どもだけのものではありません。自立的・自律的に自分や家族の食事を整える力をつけるために、大人にも「食育」が必要です。コープデリグループは組合員活動で大人への食育にも取り組んでいます。例えばコープみらい千葉エリアでは、食育体験プログラムで「献立ゲーム」を使った食育の出前授業を行っています。食事バランスガイドをもとに、「主食」主菜」「副菜」果物」乳製品」という5つのキーワードから、1日に必要なエネルギー(栄養バランス)をゲームをしながら数値で考えます。グループワークで楽しく交流し、ふだん食べている食事のバランスの偏りに気づくきっかけづくりになっています。献立ゲームでグループワーク(2019年度撮影)20