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持続可能な「食と健康」を広げる事業と活動を目指して毎日の食事の積み重ねがその人の栄養状態に直結し、それが健康状態につながります。つまり、食に問題がある状態が続くと健康格差を生み、さらにそれが就業や収入、社会活動への参加など他の格差に拡大する構造的な問題になっていきます。食をメインの事業とし、組合員活動でも多彩な食の取り組みに多くの組合員が参加しているコープデリグループには、ぜひ「誰一人取り残さない」、誰もが食による健康を享受できるような社会づくりを目指してほしいです。「バランスの良い食事」というと、きちんと手作りで献立を整えなくてはいけないと、身構えてしまう人も多いと思います。しかし現実には、忙しくて時間がない人や料理が苦手な人も多くいます。また、バランスの良さや手作りを強調して健康的な食事の実践のハードルを上げすぎてしまうと、本来最も支援が必要と思われる、食事を整えることに困難を感じている人たちはあきらめてしまいます。「何が何でも一日三食を手作り」ではなく、もっと肩の力を抜いて、時短や即食は合理的なものであるというポジティブなメッセージを伝えることも、とても大切です。料理は野菜や肉のカットなど、下処理に多くの時間が必要です。その下処理が済んでいるコープデリミールキットや冷凍野菜を使うことで、忙しい毎日のなかでも、手抜き感なくおいしい料理を作ることができます。「しっかり学ばなきゃ」や「こうあらねば」を感じさせず、どんどんこういうの使っていいんだよ」というメッセージを、楽しくゲーム感覚で事業や活動を通して積極的に発信していったり、取り組めたりできるといいと思います。お米を中心にするとバランスの良い献立をつくりやすくなるんですQ.コープデリグループは2023年度に「一週間にもう一杯お米を食べようキャンペーン~ワン・モア・ライス~」に取り組んでいます。米の消費を呼びかける取り組みですが、気軽に手軽にがモットーです。コープデリグループの取り組み骨取り魚気軽に手軽に「和ごはん」づくりをサポートする「骨取りさばの煮魚」シリーズ米(ご飯)を中心とした和食は主食・主菜・副菜のそろったバランスのよい食事を整えやすいと言われていますが、複数の品数を手作りするのが大変な時もあります。そんな時におすすめなのが湯せんや電子レンジで主菜として食卓に出せるコープの「骨取りさばの煮魚」シリーズです。「調理が面倒」・「骨があって食べにくい」などの理由で、家庭の食卓では敬遠されがちな魚料理ですが、「骨取りさばの煮魚」シリーズは手軽なうえに味噌煮やみぞれ煮など、ごはんが進む味付けも好評です。その名の通り骨取りなので、お子さんからシニアまで食べやすい。これに具だくさんのお味噌汁と副菜を付ければバランスの良い献立になります。CO・OP骨取りさばのみぞれ煮コープデリグループの取り組み冷凍野菜下ごしらえいらずの商品で野菜の摂取を後押し野菜をふんだんに使った料理を作りたい。けれども野菜はカットや下ゆで、あく抜きなど下ごしらえの手間がかかります。そこでおすすめなのが、下ごしらえ済みで必要な量だけ使える冷凍野菜です。コープは有機や国産の原料を使った商品から、10品目を使ったミックスベジタブルなども開発し、組合員の積極的な野菜摂取を応援しています。組合員からは「ちょっと野菜が足りないときのお弁当やみそ汁の具材、離乳食にもささっと使えて本当に便利」冷凍庫に切らさないよう必ずストックしています」とたいへん好評です。コープデリ宅配では毎週約30品目、店舗では常時9~75品目の冷凍野菜・果物を取り扱っています。CO・OP国産野菜のみじん切りミックス特集《Interview》19