コープみらい サステナビリティレポート2023

コープみらいの社会的な取り組みをご案内します。


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稲山貴代さんプロフィール長野県立大学健康発達学部教授、同大学院健康栄養科学研究科長専門分野:応用栄養学、健康科学、生活科学、公衆栄養学コープデリ連合会理事持続可能な「食と健康」を広げる事業と活動を目指して稲山貴代さん日本人の健康の水準は、第二次世界大戦以降の生活水準の向上、医療技術の進歩、公衆衛生等の充実が寄与し大きく向上しました。平均寿命は男性が81.41才、女性が87.45才※1と世界でもっとも長寿の国の一つです。一方で、健康寿命と平均寿命の差を縮小し、精神的、社会的活動を含めた総合的な活力、生きがい、満足度である「生活の質(Qualityoflife)」の維持・向上が大きな課題となっており、このことは、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」に通じるところでもあります。厚生労働省の健康増進法に基づく基本方針「健康日本21(第2次)」では、日本人の死因の上位を占めるがん、心疾患、脳血管疾患を含む生活習慣病は、個人の生活習慣だけではなく、社会の生活環境要因も関与するという観点から、健康を支え、守るための社会環境の整備」がうたわれています。そこで、栄養学、健康科学などがご専門の長野県立大学稲山貴代教授に、食と健康を取り巻く社会課題の現状、食を柱とした事業と活動を展開しているコープデリグループが果たしている役割、今後期待されることについて、お話をうかがいました。16※1いずれも厚生労働省令和元年簡易生命表より


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