■ 持続可能な生産と消費のために
「たべることは」は「生きること」。私たちが健康で生きていくためにかかすことのできないたいせつな営みです。
食べることの大切さや食文化、食べ物の成り立ちを生産者と交流しながら次世代へ伝えていくことを目指して、食育「たべる、たいせつ」を広げています。
ここでは2021年にコープみらいのブロック委員会で開催された取り組みの中から一部をご紹介します。
地域の生産者との取り組み
●秋じゃがいも掘り in 美里町(埼玉北部ブロック)
埼玉県美里町の圃場で開催しました。天候不良等の理由により、最初に植えた200個の種芋のうち70株程度しか発芽しませんでしたが、どのバケツもいっぱいになっていました。



大満足のじゃがいも掘りを終え、「好きな野菜は?」と子どもたちに投げかけると、「ピーマン!」「にんじん!」「さつまいも!」など元気に 答えてくれました。
最後に、ここまでじゃがいもを育てて、ご協力いただいた生産者の方に感謝の気持ちを込めて全員で拍手を送りました。
産直産地と協力した食育の取り組み
●JA紀南『南高梅かんたん梅干し作り』(埼玉東南ブロック)
南高梅の産地、和歌山県の講師の先生をオンラインでお招きして、初の「オンラインライブ実習」を行いました。『かんたん』とタイトルにあるようにストックバッグを使った漬け方を学びました。


オンラインでの実習は漬けるところまでおこない、その後の行程(1か月冷蔵庫で保管し、天気の良い日に3日間天日干しするなど)は講師の先生に教えていただいたとおりに各自で実施しました。
コロナ禍でも工夫次第で商品学習ができることが分かり有意義な学習会になりました。
田んぼのがっこう
●田んぼのがっこう 川島会場 (埼玉西北ブロック)
食べ物を育てる喜びと苦労を知り、食べ物を大切にする気持ちを育てる取り組みとして「田んぼのがっこう(埼玉県比企郡川島町)」を開催しました。6月は「田植え体験」、7月は「田んぼの生きものさがし」、2021年は中止となりましたが例年「稲刈体験」、「バケツ稲の生育」なども行っています。

田植え体験

生きものさがし
産地・工場見学、商品学習交流会
組合員活動の中で、産地や工場の見学や、生産者やメーカーの方をお招きし、商品を学び組合員とコミュニケーションを行う「商品学習交流会」に日常的に取り組んでいます。
●コープデリ商品検査センターオンライン施設見学(千葉2区ブロック、千葉4区ブロックなどで開催)
コロナ禍でもオンラインで、自宅から安心して参加できました。検査の様子を見学し、クイズや実験を通じてフードチェーン(食品が消費者に届くまでの一連の流れ)についても学ぶことができました。

コープデリ商品検査センター

センター内をオンラインで見学

検査の様子
●商品学習交流会『ホクト株式会社 きのこで菌活!』(埼玉東北ブロック、埼玉南部ブロック、東京4ブロックなどで開催)
ホクト株式会社の皆さんを講師に、きのこの種類、菌活、栄養素や効能、調理のポイント、保存方法などを学びました。



2021年度はこの他にもオンラインを活用した産地・工場見学、商品学習交流会を197回行い、2,530人の参加がありました。
どの取り組みも生産者、組合員・職員間の信頼・交流・パートナーシップづくりを目指しています。
食育出前講座
小・中学校、学童クラブ、自治体主催の催しにコープみらいの組合員や職員が講師となり、出前講座を行っています。
組合員の関心が高い「食の安全」に関するものや、小学校が力を入れている食育「朝ごはんの大切さ」に関するもの、行政で力を入れている「食品ロス」、「防災・減災」など開催したプログラムは多岐にわたりました。
●「なつやすみ子どもDay!もったいないを知ろう!」(千葉5区ブロック)
小学生を対象に開催しました。紙芝居を作り、環境問題で地球が困っている話をしたり、食べ物のもったいない探しをしました。
食品ロスの話では食品が廃棄される量をおにぎりの数で説明し、食品ロスと地球が大変になっていることのつながりを伝えました。




話を聞いた後に自分達が地球のためにできることを考えて、おにぎりの台紙に宣言を書き、まとめの会で1人ずつ前に出て発表してもらいました。
●「防災出前講座〜非常食を試してみよう〜」(東京4ブロック)
新宿区の学童クラブにて、毎年恒例の防災出前講座を開催しました。まずはお家にある、ローリングストックできそうな食べ物を聞き取ります。 『缶詰はあるかな』『レトルトカレーは?』 みんな元気に答えてくれました。


みんなの大好きなお菓子も、もしかしたら非常食になるかもしれないよね? と言うと『え? どうやって作るの?』と目をキラキラして興味津々。
そして、ポテトスナックのポテトサラダの作り方を動画で紹介すると、歓声が上がり、『食べてみたい!』『お母さんに教えるね』などの感想をいただきました。