コープみらい サステナビリティレポート2023

コープみらいの社会的な取り組みをご案内します。


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サステナビリティレポート2023発行にあたって本レポートを手に取っていただきありがとうございます。コープみらいは、コープデリグループの一員として同じ理念・ビジョンを掲げ、持続可能な社会づくりに取り組んでいます。協同組合はSDGsを達成する上で重要なステークホルダーと位置付けられており、私たちの理念・ビジョンとSDGsの目指す方向は同じだと考えています。私たちは、コープの特徴と強みを生かし、SDGsの実現に貢献するため、2021年に「コープデリグループのSDGs重点課題~2030年までの長期目標と中期方針~」を策定しました。そして、未来へつなごう」をスローガンに、事業と活動を通し目標の達成を目指しています。この間の価格高騰や国際情勢の悪化、気候変動、貧困と格差の拡大など、くらしを取り巻く状況はいっそう厳しさを増しています。このような時代だからこそ、コープみらいは助け合いの組織として、組合員・地域の皆さまとともに、経済的に困難を抱える方々に寄り添う活動をさらに進めてまいります。1年間で約200トンのお米をフードバンクや社会福祉協議会など約50団体へ寄贈する取り組みは、組合員の皆さまに多くのご利用をいただいたことによる剰余金(利益)を活用するもので、お米の生産者への応援にもつながります。またひとり親・両親がいない家庭の高校生・高等専門学校生の進学を支援する奨学金給付事業では、2023年度の奨学生は1,410人となりました。奨学金の原資は2万5,000人を超える組合員の皆さまが参加する「奨学金応援サポーター」の募金によるものです。こうした取り組みが進められるのも、多くの組合員の皆さまのご理解・ご協力があってこそです。改めて感謝を申し上げます。これからも学びを広げ、SDGsが目指す「誰一人取り残さない」社会の実現に向けて、人と人とのつながりを大切にした取り組みを進めてまいります。組合員のくらしと地域社会に貢献し続けるためには、役職員が元気に働き続けられる職場づくりが不可欠です。コープみらいは、職員一人ひとりの多様性が尊重され、安心して働き続けられる職場づくりを進めるため、「健康経営」を推進することを宣言しました。これまでの取り組みに加え、健康でやりがいを持てる職場づくりをさらに進め、職員の成長と組織の成長につなげます。くらしや事業を取り巻く環境が大きく変化する中、コープデリグループとして次期ビジョン「ビジョン2035」の検討を進めています。コープデリグループの各生協と協力し、くらしへの願いやコープへの期待・要望の声を寄せていただき、グループ528万人の組合員と2万5,000人の役職員が一緒に掲げるビジョンにしていきたいと思います。2013年にちばコープ・さいたまコープ・コープとうきょうの3生協が組織合同(合併)して誕生したコープみらいは、今年10周年を迎えました。これからも、生産者・取引先の皆さま、行政・諸団体の皆さまとのパートナーシップを大切に、地域共生社会づくりに参画し続けます。そして、学習と交流のできる場づくりと「声」を大切に、組合員の皆さまのくらしに貢献してまいります。生活協同組合コープみらい代表理事理事長熊﨑伸コープデリグループビジョン2025食卓を笑顔に、地域を豊かに、誰からも頼られる生協へ。食の安全と安心を第一に、宅配事業と店舗事業を通して、食卓に笑顔をお届けし、食の文化に関与している自覚を持ち、組合員のくらしに生涯にわたって貢献します。組合員のくらしや地域社会で生まれた課題の解決に向けて、地域の団体・人とつながり、地域の多様性を認識し、協同して各地域で多彩な取り組みを推進します。組合員は全世帯の半数を超えることをめざします。時代を見据え、先進性を持ち、組合員に優しく地域を豊かにするコープとして、誰にも寄り添った生協となり、地域から“身近に生協があって良かった”という“頼られる存在”をめざします。私たちの連帯のレベルを高め、全国の生協や行政・諸団体と連帯・連携の輪を広げ、くらしに関わる課題、環境・食料など地球規模・国際的な取り組みを進め、未来の組合員につながる協同を育んでいきます。トップメッセージ05


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